金沢の格子

品格と落ち着きを生みだす機能美

町屋の木虫籠(きむすこ)

室内から室外が良く見える金沢の木虫籠

木虫籠の断面

断面が等脚台形となる木虫籠

木虫籠-KIMUSUKO

「キムスコ」または「キムシコ」と読みます。金沢の町家の特徴である格子の割付が細かい出格子を指す言葉で、インドのベンガル地方の赤色顔料を用いたことから「弁柄(紅殻)格子」とも呼ばれます。
正式な木虫籠は、一間幅(1.8m)に70本以上の竪子が入り、その断面は等脚台形をなしていて、外側の見付が広くなるように配置されます。
そうすることで室内から室外はよく見え、室外から室内は見えづらくなるのです。見た目の美しさだけでなく、機能面でも優れています。